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Capella SystemsがNAB 2024 にて自動化機能を強化した VOD/Live ソリューションを発表

Capella SystemsがNAB 2024 にて自動化機能を強化した VOD/Live ソリューションを発表
Categories:   2024年4月1日

クラウド、オンプレミスからハイブリッドまで、トランスコード自動化の新時代

 

Capella Systems(米国 サンタ・クララ)は、クラウド、オンプレミス、または両方のハイブリッド構成など、様々な環境に合わせて柔軟な運用ができる VOD トランスコーディングおよびライブ ストリーミング エンジン開発に特化しています。 NAB 2024 では、運用費用を大幅に削減しし、クラウドベースのライブ エンコーディング ワークフローで起こりがちな煩雑さに対処するため、自動化に向けた新たな提案を発表します。

 

新しいクラウド ワークフロー

Capella Systemsは、ローカル(オンプレミス)でのトランスコードを維持しながら、クラウド上にもトランスコードエンジンを必要に応じて追加できるハイブリッド ワークフロー を実現しました。 Cambria は、処理能力を自由自在にクラウド上で拡張できる最新の統合アーキテクチャを採用しています。
Cambria Stream は、Capella の製品ラインに新たに追加された製品です。 REST API を備えたカスタマイズ可能なエンジンを採用しており、オンプレミス、クラウド、ハイブリッド、またはこれらを組み合わせた環境で運用することができます。
Cambria Stream は、既存の広告挿入やライブ エンコーディングのワークフローと簡単に統合・適応します。

トランスコーダー以上の付加価値

Cambria FTC は単なるトランスコーダーではありません。 映像/音声認識と映像解析を使用して、コンテンツをより効率的に整理および処理できるようにします。 トランスコーディング中にファイル変換のみでなく様々なビデオ処理を実行し、かつ、Dolby Vision、Dolby Atmos、HEVC 4K フォーマットなどの最新のビデオおよびオーディオ コーデックをサポートします。

Capella Systemsの山田育代CEOは、「NAB 2024 の新機能により、オンプレミスまたはハイブリッド モードで実行する機能を維持しながら、クラウド テクノロジーを拡張しています。 当社の最先端のトランスコーディング エンジンは、この柔軟性を念頭に置いて設計されています。 私たちは常に生産性の向上を目指しており、新しいツールはより豊富なメタデータを自動的に作成するように特別に設計されています。 つまり、私たちの信条は Metadata for Better Dataです」 と述べています。

自動化

新しい OCR のインテグレーションにより、オペレーターの手動操作を削減し、ワークフローを最適化できます。 スポーツ番組の制作では、Cambria FTC がビデオ内のスコアの変化を検出し、ハイライト クリップを自動的に作成できるようにします。 さらに、顔検出およびぼかし機能を使用して、アーカイブされたコンテンツを効率的に整理および再利用できます。 さらに、AIによる新しい音声認識機能により、ビデオ コンテンツの字幕とメタデータを自動的かつ手間なく作成する事も可能です。

Capella Systems Martin Belleau CTOは、「ビデオに対してより多くのメタデータを作成する事で、検索しやすく、再利用しやすくなり、その価値が高まります。 Cambria は、お客様がより多くのメタデータを自動的に作成できるように支援します。」と述べています。

柔軟な分散型エンジンによるコスト削減

Cambria 製品は CPU と GPU の両方に対して完全に最適化されているため、オペレーターは可用性、コストなどビジネスの優先順位に基づいてクラウド マシンを選択できます。 今回のNABで発表する新機能は、複数の NVENC (Nvidia encoding) カードを使用して、事実上無制限のエンコーディング スケーラビリティを実現する機能です。 柔軟なトランスコーディング エンジンと組み合わせることで、各地域のクラウドインフラの特性に合わせた、あらゆるワークフローに適応できるようになります。 たとえば、GPU クラウド マシンがより容易に利用できる米国では、処理を高速化するために HEVC トランスコーディング ジョブを GPU クラウド マシンに割り当てます。 逆にGPU クラウド マシンが限られている地域では、CPU クラウド マシンを使用して低ビットレートのトランスコーディング ジョブを処理し、ビデオ品質を最適化することができます。
Cambria Cluster は、素材ファイルを分割し、各セグメントを個別のクラウド スポットインスタンスによってエンコードされるように送信できます。 次に、エンコードされたセグメントを再びつなぎ合わせて、単一の出力ファイルを作成します。 これにより、コンピューティングコストの安いスポットインスタンスを活用しながら、トランスコーディング時間が短縮されます。 Cambria Floating License Server を使用すると、オペレーターはライセンスをクラウド マシン間で自由に移動し、リソースを共有できます。

収益化

Cambriaは広告挿入の機会も最大化します。 Cambria Stream は、OCRで認識した文字情報から、公告挿入のタイミングを自動的に検出してSCTE35 信号を挿入できるため、運用コストが大幅に削減されます。
Cambria Ad Break Control Monitorはオペレーターにリアルタイムで情報を提供し、手動で広告を挿入するタイミングをオペレーターに知らせます。 オペレーターは、予定外に発生したチャンスを見逃さずに広告を挿入することで、収益を増やすことができます。

パートナーとのインテグレーション

Cambria Stream は、Broadpeak や Unified Streaming などの主要なパッケージャー ソリューション プロバイダーと緊密にインテグレーションされています。 SSAI(サーバーサイド広告挿入)のパイオニアである Yospace は、Cambria Stream を Orchestrator モジュールに統合し、必要に応じてクラウド内で複数の Cambria Stream インスタンスを開始します。 これにより、ユーザーはトランスコーディングおよびパッケージングのセットアップを迅速かつ簡単に行い、ポップアップイベントで SSAIを実施する環境を素早く拡張する事ができます。
Cambria 製品は、大規模に分散されたエッジおよびクラウド プラットフォームである Akamai Connected Cloud など、さまざまなクラウド サーバー上で運用できます。

新機能の概要

Cambria FTC (VOD Transcoding) Cambria Stream (Live Streaming)
● Dolby Vision のサポート
● モニタリングのサポート (TR 101 290 互換、DBV MPEG TS ストリームの適合性を検証)
● RTP ingestフェイルオーバーのサポート (SMPTE 2022-6/7)
● HLS ingest
● 10ビットビデオのサポート (HDR10、PQ10、HLG)
● Azure Blob ストレージのファイルを直接読み込み
● Web UI – 新しいエンコードプリセットエディターを追加。 Web UI でプリセット設定が可能に
● 強化された OCR
● AWS SQS、Azure Service Bus、Azure Storage Queue イベントを利用してトランスコーディング ジョブをトリガー

Focus on the Future

Capella Systemsの最新のトランスコーディング エンジン Cambria FTC は、効率性、保守性、サポートの点で無敵です。 エンコーディング/トランスコーディングは競争が激しい分野ですが、Capella Systemsほどの経験、パフォーマンス、柔軟性を兼ね備えた企業は他にありません。 Fox、RTL、Turner などの Tier 1 ユーザーや、ライブ配信、VODエンコーディング事業者にとって、Capella Systems は現在も将来も信頼できる選択肢であり続けます。

Capella Systems について

Capella Systems は、2009 年の創業以来、ライブストリーミングおよび VOD 向けの高品質、高画質のトランスコーディングで革新を行ってきました。Cambria シリーズ最新のトランスコーディング/ライブストリーミングエンジンは、モジュール方式、スケーラブル、メジャーなクラウドプラットフォームへのインテグレーション、有名なメディアツールとの緊密な統合により、ユーザーの要求に柔軟に適応します。
クラウド、オンプレミス、ハイブリッドなどあらゆる構成において、インテリジェントな負荷分散、ストレージ分散、完全に最適化されたワークフローを備えており、それを可能にするアーキテクチャを採用しています。

 

More information at: www.capellasystems.net

詳細については、www.capellasystems.net をご覧ください。

Meet us at NAB, booth number W3120, or contact us at press@capellasystems.net.

NAB SHOW 2024ブースナンバー W3120