株式会社 鹿児島放送 について
株式会社 鹿児島放送(代表取締役社長:軸屋 忍)は1982年にとして開局したテレビ朝日系の放送局で、視聴者にとって「プラス」になる新しい情報や価値を発信し続けることを企業姿勢としています。さらに「信頼・貢献・挑戦」の3つを「私たちの誓い」として掲げ、「信頼」は放送の公共的使命を自覚し県民に信頼され、愛されるステーションを目指すことを、「貢献」はふるさとの大地にしっかりと根をおろし、地域と共に歩み地域社会の発展に貢献することを、そして「挑戦」は、進取と和の気風を尊び、たゆみない挑戦を通じ、活力ある職場づくりに取り組むことを宣言しています。
株式会社 鹿児島放送 情報システム部 兼 総務局総務部 上野 真一 氏
鹿児島放送は朝日新聞と朝日放送テレビ主催のバーチャル甲子園を始めとしたスポーツ配信などを多く行っています。さらに、2018年にはインターネット配信専用スタジオを導入、同年10月には動画配信アプリ「KAPLI」をリリースするなど、配信事業への取り組みを積極的に進めています。株式会社鹿児島放送で配信を担当している情報システム部長兼総務局総務部の上野様にCambria Liveのご活用事例についてお話を伺いました。
遠隔の配信や番組収録など様々なワークフローで活用
①夏の高校野球鹿児島大会
夏の高校野球鹿児島大会では朝日放送テレビと朝日新聞主催のバーチャル高校野球と合わせて自社独自の配信を動画配信アプリ「KAPLI」にて実施しました。“配信は2つの会場の映像をRTMPでCambria Liveに挿入し、TV放送と合わせて試合単位で切り替えながら配信を行いました。(上野氏)”
②いぶすき菜の花マラソン
鹿児島県指宿市で毎年年明けに開催されている「いぶすき菜の花マラソン」では、地上波放送と連携して番組作りを行い、OA映像を本社からRTMPで会場に持ち込んだCambria Liveに送信、Cambria Live内で会場で撮影しているインターネット独自コンテンツと切り替えながら配信を行いました。“今年からは地上波の放送時間前から地上波用の番組作りを行い、その映像をインターネットで配信するなど、放送との連携もより強くなっています。(上野氏)”
③インターネット配信用番組収録
スタジオを使用したインターネット配信専用の番組をCambria Liveで収録、YouTubeとKAPLIにアップロードを行うなど、ライブ配信だけにとどまらない幅広いコンテンツを作成しています。“Cambria Live内でテロップ・ロゴの挿入やクロマキー合成が利用できるので、収録できる番組の幅が広いと感じています。(上野氏)”
Cambria Liveはテロップ・ロゴの挿入やクロマキー合成が利用でき、ライブ配信だけでなく、番組の収録にもお使いいただけます。
Cambria Liveについて
これまでご紹介したような様々な形態の配信を一人で担当されてきた上野氏ですが、Cambria Liveの設定や編成は基本的に1人で行っています。“Cambria Liveでは複雑な操作もGUIがあるのでリテラシーがない人でも簡単に運用できると思います。過去のイベント配信の際に、たまたま実習で来ていた学生がCambria Liveの使い方を教えてないのに覚えてくれて、気が付いたら配信の準備をしてくれていたなんてこともありました(上野氏)”
しかし、上野さんが勤務する鹿児島放送と販売店のカペラはかなり距離が離れていることもあり、導入当時はサポート面での不安もあったといいます。
“当初、正直申しますとサポートがきちんと受けられるかという点で不安がありました。ただ、カペラさんの東京オフィスからリモート接続いただいて、画面共有しながら説明いただくことで、打ち合わせをするのとあまり変わらない理解が得られることがわかりました。(上野氏)”
鹿児島放送配信事業のこれから
2019年10月からは新たにKAPLIプロデューサーを迎え、現在は2人体制で企画・編成などを行っているという上野さん。自社配信アプリ「KAPLI」で30万ダウンロードを達成しました。さらにダウンロード数を増やし、アクティブユーザを増やしていくことを目指しています。今後の目標は、アプリでのマネタイズを確立することです。
“ライブ配信はアプリのユーザー獲得において効果があると感じているので、積極的に活用していきたいと思います。(上野氏)”
“ライブ配信はアプリのユーザー獲得において効果があると感じているので、積極的に活用していきたいと思います。(上野氏)”
また今後の新たな取り組みとして、Cambria Liveの機能により放送波のCM制御信号によってCM差し替えを行い、サイマル配信をKAPLIにて行う予定とのこと。
Cambria Live のGUI
地方局ライブ配信の最先端を行く鹿児島放送の活動から今後も目が離せません。