株式会社TVerについて教えて下さい。
株式会社TVerは、民放各局が制作した安心・安全なテレビコンテンツを、いつでもどこでも完全無料でお楽しみいただける民放公式テレビ配信サービス「TVer(ティーバー)」を主に運営しています。2020年7月、前身の「株式会社プレゼントキャスト」から「株式会社TVer」に社名を変更し、テレビ局が制作したコンテンツの面白さを、新しい"テレビ"の価値とともに提供しています。
2015年のサービス開始以来、累計アプリダウンロード数は7,800万、月間ユニークブラウザ数は4,100万を超え、2024年8月には月間動画再生数も4.9億回を突破しました。テレビをアップデートし、「場所」や「時間」から“開放”することで、コンテンツを身近に、自由に楽しむ機会を提供しています。
お話を伺った株式会社Tver プラットフォーム本部 プラットフォーム開発部増田様(左)小林様(右)
Cambria Live 導入の目的を教えて下さい。
Cambria Liveを最初に導入した2017年当初は、ライブ配信やエンコード業務に日常的に携わっていない担当でも、比較的容易に操作ができるエンコーダを探していました。GUIが提供されている、変更があった際に対応がしやすい、SDIの入力、RTMPの出力ができるといったエンコーダを探していた際に御縁があり、トライアル運用などを経て導入にいたりました。その後、社内での検証機としてはもちろん、多くのイベント対応時に現場に搬入してのライブ配信を実施しています。Cambria Live を選択する決め手は何でしたか?
一番の決め手は、GUIが提供されていたことでした。他のエンコーダも候補として上がっていましたが、CLI(コマンドラインインターフェース)からでは操作できないメンバーも多かったために採用に踏み切れませんでした。そんな折にお声がけいただけたのがきっかけです。また、ソフトウェアエンコーダならではの、クライアントからの機能要望に対する柔軟な対応も好印象でした。Cambria Live のGUI
Cambria Live をどの様な環境・ワークフローで利用していますか?
初期はオンプレミス環境のみで利用していましたが、この度とあるイベントにおいてクラウド伝送されるライブソースがありましたので、これをどのように受けて、配信に適した画作りを行った上でOVPにインジェストするか、という課題がありました。この課題についてカペラさんに相談したところ、EC2上で利用ができる「クラウドライセンス」タイプのソフトウェアがあることを伺い、急遽PoCを実施しました。EC2にインストールしてライセンスのアクティベートをするだけで利用開始できますので、導入までのプロセスがとてもスムーズでした。また、Cambria Liveの手前のAWS MediaConnectとの接続も比較的容易に実施することができたことはもちろん、設定次第ではセキュリティ要件を満たしつつも物理環境を選ばずにアクセスできることも魅力的でした。導入した成果を具体的に教えて下さい。
オンプレミスのライセンスとGUIも大きく変わらなかったため、プロジェクトの設定も特段迷うことなく行うことができたのも助かりました。ソフトウェア同士であったため、オンプレとクラウドのプロジェクトをコピーして利用することができたことも、設定周りの時間短縮につながりました。使用感としても通常利用しているオンプレミスのものと遜色なく作業ができ、安定した配信を実施することができました。配信作業風景 簡易的な設置場所でも作業が可能
Capella製品・カペラ株式会社に対する満足度を教えて下さい
今回は大きなイベントでの利用でしたので、不足分のエンコーダライセンスをレンタルという形でご対応いただけたことは大変ありがたかったです。というのも、このイベントが終わってしまうとしばらく利用予定が無くなってしまうため、購入について悩ましく思っていたからです。今回はクラウド用にライセンスだけレンタルして頂きましたが、SDI入力対応の小型PCとセットでの貸出もされている様ですので、現場対応が必要なイベントでは便利そうですね。
SDIx1入力対応の小型レンタルPC(数に限りあり)
今後、Cambria Live を使ってやっていきたい事があればお願いします。
ユーザにとって魅力的なコンテンツを届けるために、多くのライブイベントをお届けできればと考えており、取り回しの良いCambria Liveも引き続き利用していきたいと思っています。
先日サービススタートした、最新の情報をお届けする「24時間ニュースライブ」をはじめ、様々なタイプの「FAST」形式のライブ配信も検討を進めていますので、これからも TVer にご注目下さい。
先日サービススタートした、最新の情報をお届けする「24時間ニュースライブ」をはじめ、様々なタイプの「FAST」形式のライブ配信も検討を進めていますので、これからも TVer にご注目下さい。